包み方のポイント

難度が高い調整

穀粉は、その種類や加工状態によって商品の特性が異なります。 袋への充填量を一定にすることはもちろんの事、シール部への嚙み込みを防ぎ、粉などの舞い上がりを抑えることが重要です。包装フィルムはデザイン入りで透明でないことが多く、充填後の中身を確認しづらいことも、調整が難しい要因の一つです。

粉密度の違いによる注意点

充填包装する穀粉として代表的な小麦粉と片栗粉の包装ポイントを以下にご紹介します。

●小麦粉
粉に含まれている空気が多く、舞い上がりやすいため、定量を充填するのが難しいとされています。そのため粉を送り出すオーガーの形状を工夫したり、粉に含まれる空気を除去する脱気処理が必要となります。

●片栗粉
粉に含まれている空気が少なく密度が高いため、定量以上の粉が包装時にオーガースクリューに入ると、オーガーモーター過負荷が発生する可能性があります。そのためオーガーの形状を工夫して、定量以上の粉が入らないようにする必要があります。

当社の粉体充填機は、オーガースクリューという螺旋状のスクリューを使用して、粉を送り出しながら充填するオーガー充填機です。粉を計量しながら充填する事もできます。

粉の特性に合わせた多種多様なオーガー

太さ・長さ・形状などが異なる多種多様なオーガースクリューを用意しており、包装する穀粉の特性に合わせたご提案ができます。

脱気充填による噛み込み防止

吐出口の先端粉止め技術により、充填停止後の粉のボタ落ちを防ぐ「脱気充填」を得意としています。脱気充填とは、粉に含まれる空気のみを脱気フィルターを通して真空状態にすることで、粉の舞い上がりを抑え、嵩密度をアップする充填方式です。 縦型ピロー包装機と組み合わせた袋充填の場合、シール部に粉が付着することなく、粉の噛み込みを防止します。

豊富な包装形態・ジッパー付きも対応

大袋仕様やジッパー付き包装形態など幅広い包装形態に対応しています。一時保管ができるジッパー付き袋は再開封が容易にでき、消費者の利便性向上に貢献します。

統合管理

当社製の粉体充填機を搭載する事で、充填から袋詰めまでの統合管理ができます。 通常、機械ごとにタッチパネルと制御盤が必要になりますが、粉体充填機と縦型ピロー包装機を自社で設計・製造しているため、制御・操作が一体型となっており、操作・管理がより容易です。メンテナンスも当社１社で対応できますので、ぜひ一度ご相談ください。